2025年10月9日ー
ASTRO GATE株式会社(本社:東京都あきる野市、代表取締役社長:大出大輔、以下「ASTRO GATE」)は、弊社が実行委員会として運営に関わる東北最大の宇宙イベント「福島スペースカンファレンス」および福島での宇宙開発の取り組みが国際的なPR AWARD「THE GOLD STANDARD AWARDS 2025」において Public/Private Partnership 部門(官民連携部門)を受賞したことをお知らせします。
「THE GOLD STANDARD AWARDS 2025」は、Public Affairs AsiaとThe Public Relations and Communications Association Asia Pacific が主催し、アジア太平洋地域および中東地域における広報・コミュニケーション領域やパブリックアフェアーズ領域における革新的で影響力のある取り組みを表彰する賞です。ステークホルダーエンゲージメント、危機管理、メディアリレーションズ、CSRなどのカテゴリに政府機関、企業、NGOなどの取り組みがノミネートされ、福島スペースカンファレンスおよび福島沿岸における産業集積の取り組みはPublic/Private Partnership部門の最終候補にノミネートされていました。
「THE GOLD STANDARD AWARDS 2025」の詳細はこちら▼▼▼
受賞プロジェクトについて
今回The Gold Standard Awardsを受賞したのは、津波で被災した福島県の広大な沿岸部を、日本の新たな宇宙産業の拠点へと変貌させた「福島スペースカンファレンス」を中心とした官民連携の取り組みです。
日本の宇宙産業における課題として、実証施設の不足が深刻化しており、広大な用地を確保する困難がありました。それに対して、2011年の東日本大震災で津波の被害に遭った「災害危険区域」が、ロケット打ち上げに理想的な広大な用地となるという「逆転の発想」から本プロジェクトは始動しました。
福島で宇宙産業を興すというビジョンを実現するため、戦略の核として設計されたのが、官民連携プラットフォーム「福島スペースカンファレンス」です。現地での対話と交流を重視することで強固な信頼関係を築き、スタートアップ企業、自治体、中央省庁の関係者、地元関係者など多数のステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを強力に推進しました。
その結果、始動からわずか11か月という驚異的なスピードでロケット打ち上げ実証実験の成功、10社の宇宙関連スタートアップの誘致、航空宇宙関連工場の新設などが次々と実現し、産業集積が進んでいます。また、ロケット打ち上げイベントでのべ440泊の宿泊需要が生まれるなど地域経済にも好循環が生まれています。その結果、国の関連政策においても福島における宇宙が位置づけられるなど、広く影響を与えました。被災地を日本の成長戦略を担う重要拠点へと転換させたことが評価され、今回の受賞に至りました。
実行委員会について
一般社団法人宇宙産業連携機構(事務局)
ASTRO GATE株式会社、AstroX株式会社、株式会社Elevation Space、株式会社小高ワーカーズベース、合同会社Qumt、株式会社Cozy Labo、侍PLANNING、Spurcle株式会社、一般社団法人パイオニズム、株式会社場創総合研究所、マカイラ株式会社
実行委員会は、今年4月に法人化し、一般社団法人宇宙産業連携機構となりました。引き続き、ロケットに関する打ち上げ実証の支援はもとより、教育に関する取り組みなどを進めて参ります。
一般社団法人宇宙産業連携機構について
設立年月日 2025年4月22日
所在地 〒979-2124 福島県南相馬市小高区本町1丁目87
代表理事 大出 大輔 / 但野 謙介
福島沿岸地域において、以下の2つの視点を両立しながら、より機動的かつ効果的に事業環境の整備にあたっていきます。
- 宇宙分野の研究開発・実証拠点として、宇宙産業発展に資する投資を呼び込むこと
- 被災当事者を含む地域住民と調和しながら発展すること
- アドボカシー事業
- カンファレンスの企画・開催
- 勉強会・研究会の開催
- 教育・人材育成事業
- 中学・高校における講師派遣
- ロケット打ち上げにともなう見学プログラムの実施
- 教育旅行等の企画
- モデルロケット打ち上げイベントの開催支援
- 交流事業
- ロケット打ち上げ実証にともなう見学対応
- 地域交流コミュニティ事業の企画・運営
- アドボカシー事業